持続可能な社会を考えるエネルギーの授業づくり
永田成文・山根栄次編
本体価格¥1200+税 '17/03/31刊 ISBN978-4-903866-37-6 C0037 A5版、128頁
目次
プロローグ
持続可能な社会の実現を見据えたエネルギーの授業
第1章
持続可能な社会を考えるエネルギー教育
第2章
社会科におけるエネルギーの授業づくり
第3章
エネルギーの安定供給を考える授業づくり
第4章
エネルギーの持続的利用を考える授業づくり
第5章
エネルギーと持続可能な社会との関係を考える授業づくり
エピローグ
エネルギー教育の研究に継続して取り組む
見所:持続可能な社会を考えるエネルギーの授業づくり
人類はより便利で快適な生活が送れるようにエネルギーを工夫して使用してきた。しかし,産業革命以降
のエネルギーの大量消費により,近年は世界全体でエネルギー資源の枯渇や環境破壊が深刻化している。
東日本大震災以降,日本ではエネルギーと社会の関係について改めて問い直す気運が高まった。現代の便
利で快適な生活を未来の人々も享受できるように,エネルギー問題について持続可能な開発という価値観を
踏まえて,地域という空間軸や過去・現在・未来の時間軸から追究していく教育が社会的に要請されている。
すなわち,エネルギーをテーマとしたESD(持続可能な開発のための教育)である。
エネルギーを取り上げた授業は理科や社会科や家庭科や総合的な学習の時間などを中心に実践することが
可能である。エネルギーと社会との関係に焦点をあてる場合,特に社会科において,持続可能性の視点から
社会はどうあるべきか,どう行動するべきかを思考・判断・表現するような持続可能な社会を考える授業を
系統的に位置付けていく必要がある。
本書は,持続可能な社会を考えるエネルギー教育の学習論とエネルギー教材としての電気の特質を明らか
にした上で,小・中学校において,エネルギーの安定供給を考える授業,エネルギーの持続的利用を考える
授業,エネルギーと持続可能な社会との関係を考える授業を提案し,実践した成果を示す。
書評: