三重大学のあゆみ

            　目 次　ー三重大学60周年記念誌ー

　　　はじめに   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 02  �T　
　　　三重大学の概要と沿革                              04　
　　　三重大学の年譜　　　　　　　　　　　　　　　　　  06　
　　　地図から見る津市と三重大学の移り変わり            08       
　　　航空写真で見る三重大学のキャンパス                10
　　　津藤堂藩と三重大学の前身（中略）                  12
　　　戦前・戦中の三重師範学校　　                      24
      戦前・戦中の三重高等農林学校                      26
　　　戦前・戦中の津市内                                28
　　　戦後の津市内                                      30
　　　国立三重大学の設置（学芸学部・農学部）            32
　　　学芸学部（教育学部）附属学校園                    34
　　　天皇陛下御来学                                    36 
　　　三重県立大学・医学部                              38
　　　医学部看護学科の前身校                            40
　　　三重県立大学・水産学部　　　　　　　　　　　　　　42
　　　昭和30〜40年代の津市内風景　　　　　　　　　　　　44
　　　台風被害（昭和28年・13号、昭和34年・15号）　　　　46
　　　昭和30〜40年代の学生生活と60年安保　　　　　　　　48
　　　県立大学30周年と県立大学の国立移管　　　　　　　　50
　　　総合大学としての三重大学　学芸学部から教育学部へ　52
　　　　　　　　　　　　　　　　農学部・水産学部　　　　54
　　　　　　　　　　　　　　　　医学部・附属病院・看護　56
　　　　　　　　　　　　　　　　工学部・人文学部　　　　58
　　　　　　　　　　　　　　　　生物資源学部の発足　　　60
　　　（中略）
　　　開かれた大学を目指して　　　　　　　　　　　　　　80
　　　科学教育・研究の地域拠点形成を目指して　　　　　　82
　　　環境先進大学をめざして
　　　現在のクラブ・サークル活動　　　　　　　　　　　　86
　　　現在の三重大学周辺　　　　　　　　　　　　　　　　88
　　　三重からアジア・世界へ　　　　　　　　　　　　　　90
　　　三重大学オリジナルブランド　　　　　　　　　　　　92
　　　三重大学60周年記念式典と全学同窓会の発足　　　　　94
　　　三重大学位置図・キャンパス配置図　　　　　　　　　96
　　　データで見る三重大学　　　　　　　　　　　　　　　98
　　　キャンパスライフ・大学へのアクセス　　　　　　　 100
　　　協力・資料提供一覧　　　　　　　　　　　　　　　 102
      出版にご協力頂いた方々　　　　　　　　　　　　　 104
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　    
　　　　　　　　　　　　　　
　　あとがき

見所：

　　　　　　　三重大学を考える　―ぶらさがり位置の考察―

　　　　　　　　　　　　　　　　
　三重大学は、いまやまさに巨大な謎だ、という日は当面はないだろう。三重大学は、いま小さな
謎だ、という人々も居そうにない。そういう三重大学の60年の歩みを取り上げた本書は、ビジュア
ルなグラビアに近い。写真から浮かび上がる昭和の町並み、まだプチ文化の香りが残る校舎と授業
風景、凛々しい顔付きの学生たちと伊勢湾台風。経済発展につれて驚異的に変貌した町並みと同じ
く総合大学化して面目を一新した三重大学。
　その三重大学の戦後60年は、いわゆる新制大学の典型的な60年の歩みに重なるだろう。紅顔の学
生が去り、教職員が退職して、その起源を知る者が誰もいなくなっても、なお残るものが出来始め
た点でも三重大学はやはり典型的な新制大学だと言える。
　その三重大学になお残るものを仮に名付けて「アイデンティティー」と呼ぶなら、それは、多分
この60年の歩みによって色づけされた「三重大気質」として出現するものだろう。「来たれ！三重
大気質」。本書はそういう地点に立って、ビジュアルに、三重大学の過去と未来、「プレゼンス」
と「アイデンティティー」とを思案する手立てとなるに相違ない。
　　　　　　　　　　　　

書評：タイトル 氏名：